海外のニュース・ストリームサイト

ジェットストリーム

ニュースや世の中の出来事をお伝えいたします。

S・スタローン、クリードで助演男優賞確実か?アカデミー賞2016

 

 

1976年貧乏のドン底から生まれたロッキー

f:id:freshwater24:20160226174420j:plain

引用: Oscars 2016: Sylvester Stallone, From 'Rocky' to 'Creed' - ABC News

 

1970年代、俳優シルベスター・スタローンを知る人はそれほど多くなかった。それまでスタローンは、さえない俳優として数本のマイナーな映画に出演し配役のほとんどは、さえない結婚式のエキストラや、地下鉄の乗客など、さほど金にもならす”安いアパートに寝泊りしながら、その日暮らしの生活を続けていた。食うに困ったスタローンは、愛犬までも売り飛ばして金に変えていたという。

 

そのスタローンが、書いた一本のストーリー『ロッキー』が、その後の彼の人生を変えることになるとは、神様でもわからなかっただろう。

 

スタローンが、『ロッキー』を持ち込んだプロダクションでは、大いに興味を示し、早速映画化の話が進んだのだが、肝心の主役『ロッキー』には、スタローン以外の俳優を充てると聞いて、スタローンは、大いに憤慨しストーリーの販売を断固拒否した。結局スタローンの意見を取り入れて、彼を主役で起用することになり、ここにシルベスター・スタローンの歴史的な作品『ロッキー』が誕生する。

 

ロッキー・バルボアは、生涯で一番の友人

f:id:freshwater24:20160226174610j:plain

引用:Oscars 2016: Sylvester Stallone, From 'Rocky' to 'Creed' - ABC News

 

当初ハリウッドでは、 “ロッキー?何だいそれは?” と無名に近いシルベスター・スタローンの作品に眼も向けなかったのだが、実際にロードショーが始まると、”ロッキー?! いいねー!!“ と徐々に賞賛を勝ち取ることとなり、最終的には、辛口のハリウッド評論家たちからも、高い評価を受けることになるのだ。

 

スタローンは続ける ”みんな俺が安アパートで缶詰を食ってたことなんて知らないだろうな“ と。。それが1976年スタローン30歳のときの経験である。あれから40年が経過して、スタローンは今69歳。もう十分に人生を楽しめる年齢だ。

 

1月にゴールデングローブ賞を受賞したときスタローンは、 “ロッキー・バルボアに心から感謝したい。ロッキーは、生涯一番の友人だ“ と感情的に受賞のよろこびを語っている。

 

クリード・チャンプを継ぐ男で復活

f:id:freshwater24:20160226175007j:plain

引用: Oscars 2016: Sylvester Stallone, From 'Rocky' to 'Creed' - ABC News

 

 

40年間の長い歴史を経て、スタローンのロッキーが帰ってきた。『CREED – チャンプを継ぐ男』でロッキーは、今でもベストな俳優として、2016年のアカデミー賞助演男優賞のフロントランナーを走っているのだ。

 

1977年に『ロッキー』で最優秀作品賞を獲得したあと、スタローンは、監督としてニューヨークの下町に暮らす、イタリア系3兄弟を描いた『パラダイス・アレー』を手がける。その後1979年と1982年には、ロッキー2と3をプロデュース。そして、スタローンの第二出世作品『ランボー』を1982年にリリース。シルベスター・スタローンが一番乗っていた時代だ。しかし、ここ数年は監督や主演をつとめるも、興行収益があがらす”苦しい時代が続いていた。

 

そんなスタローンに、映画『クリード』のクーグラー監督からオファーがあったのは、今から5年ほど前。当初スタローンはクリードへの出演拒否していたのだが、クーグラー監督のロッキーに対する思い入れを熱く聞かされて、最初のオファーから約2年後に出演を承諾した。

f:id:freshwater24:20160226175126j:plain

引用: Oscars 2016: Sylvester Stallone, From 'Rocky' to 'Creed' - ABC News

 

“クーグラー監督の若い才能に心を動かされた。彼ならばロッキーを継承し、そして新しいクリードを生み出してくれると確信した。”とスタローンは語る。

“このところ、のんびりと生活をしていたので『クリード』の撮影がはじまってからは、肉体的にも精神的にもタフな日々が続いた。でも毎日が充実している。これも古い友人『ロッキー・バルボア』のおかげだ。最高に感謝している。” 

アカデミー賞の発表を目前にしてシルベスター・スタローンは、まぶしそうに話す。