FIFA新会長ジャンニ・インファンティーノ氏のプロフィール
FIFA新会長選出
現地時間の2月26日FIFA本部で次期会長選挙が行われ、UEFA局長のジャンニ・インファンティーノ氏を選出した。
With a simple majority of votes in 2nd ballot, Gianni Infantino of Switzerland is elected FIFA President until 2019 pic.twitter.com/PHo0kDaMSW
— FIFA.com (@FIFAcom) 2016年2月26日
以下、新会長ジャンニ・インファンティーノ氏のプロフィールを紹介する。
UEFA事務局長として敏腕を発揮
ジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)
1970年3月23日スイス・ブリッグ地方で生まれる
国籍:スイス&イタリア
大学:スイス・フリボーグ大学法学部出身
言語:スイス語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、英語をネイティブレベルで話す。
UEFAの前には、スイス・ヌーシャテル大学でスポーツ学の研究をしていた。
チャンピオンズリーグ組み合わせ抽選会の司会などでおなじみの現UEFA事務局長。5カ国語を流暢に話すスキンヘッドのイタリア系スイス人は弁護士の資格を持ち、2000年にUEFAで職を得る前はイタリアやスペイン、スイスのリーグなどでアドバイザーを務めた。この5年間はミシェル・プラティニUEFA会長の右腕として働き、本来は今回の選挙戦でもその上司をサポートする予定だったが、ブラッター前FIFA会長から200万スイスフランを受け取った容疑によりプラティニが辞退を強いられると、その意向を受け継ぐ形で立候補した。
クリーンなイメージを持つ気さくなエグゼクティブは精力的に世界中を飛び回り、欧州はもとより、中南米全般やいくつかのアフリカの協会からのサポートを約束されている。また、ジョゼ・モウリーニョやファビオ・カペッロ、アレックス・ファーガソンといった現場の重鎮たちも、「彼が適任だ」と口を揃える。
「改革と良き運営、民主主義と(全協会の)関与、フットボールの発展」を公約の旗印とし、具体的には役員報酬やW杯開催国決定プロセスの可視化、理事の多様化、複数国(地域)でのW杯開催、W杯出場国を40に増加、育成資金の増額などを目指す。
「今やるしかない」とインファンティーノは話した。「我々はこの機会に良識あるFIFAを作り、一致団結してポジティブな方法でフットボールのために努めていかなければならない」
過去数年間、ブラッター前会長やプラティニ氏らによる汚職事件で信用を失ったFIFAでは、インファンティーノ新体制のもと組織の立て直しが急務である。今後のFIFAの動向を見守りたい。