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豪州政府日本製潜水艦購入に関する本音と建前【海外の反応】

 

 

 

オーストラリア政府の本音と建前

 首都キャンベラでは、多数の人々が日本製の潜水艦を購入すべきだと考えている。なせ゛ならば、日本からの購入は単なるビジネスの契約だけでなく、同盟国として我が国の防衛に直接関係しており潜水艦購入の結果が両国にもたらすメリットは非常に大きいからである。しかしながら、そこには多大なリスクもついてくることを人々は理解しなければならない。具体的に言えば日本との関係強化を中国にさらけ出すべきではないのだ。

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wikipedia

日本からの潜水艦購入を支持する人々は、豪州の国防上それが必然であり、すでに出来上がっている同盟国としての関係をより強固なものにすると考えている。日本サポーターは「中国からの軍事的脅威から守るため」と言うのである。日本の安倍政権も考えは全く同じであり、豪日両国にとって、戦略的パートナーとしての関係をより強固にすることが対中防衛上重要と考えているのである。それゆえに戦後日本に存在した、武器輸出三原則の法律まで改正して同盟国への武器および技術を提供しようと言うのである。

 

従って今回の潜水艦購入の契約は、単なるビジネスに留まらす”対中国防衛を視野に置いた日本政府の重要戦略を豪州政府が正式に支持することを内外に示す事になるのだ。豪州政府は、この部分をはっきりと認識しておく必要がある。そして、それら戦略上のメリット/デメリットが他の交渉相手フランスとドイツからの潜水艦購入と大きく異なるところである。欧州勢のそれは単にビジネスとして捉えているだけである。だからこそ前首相のトニーアボットは「日本にとって今回の潜水艦契約は戦略である。欧州2国のそれは、単なるビジネスオファーである」と語っている。

 

潜水艦購入

しかし豪州政府は最終的な結論を出す前に今一度、日本との同盟強化は豪州にとって利益となるのか、それとも長期的に見てリスクとなりえるのか考えなければならない。日本を支持する人々は、日本からの潜水艦購入が豪州の戦略的立場を鮮明にし、豪州-日本-アメリカの強固な同盟関係を北京にアピールできると考えている。その結果、太平洋における中国の膨張志向は押し戻され、以前のようにアメリカを中心とした、平和と秩序が地域に戻ってくると思っているのである。このように豪州の戦略的立場を鮮明にすることこそ、今回日本の潜水艦購入に対する一番のメリットだと彼らは考えているのだ。

 

でもそれらは、本当に機能するのだろうか?それで中国を納得させることができるのか?次期大統領選を控えた一番の同盟国アメリカもかなり流動的だ。多くの人々が噂するように中国の政治経済はすでに後退し始めているともいう。しかし中国習近平総書記の膨張思考もまた鮮明だ。南沙諸島をめぐってアメリカが発する誇大メッセージに対して、実際アメリカが起こしたアクションは少なすぎる。もしもドナルド・トランプが大統領にでもなれば、彼は遠く離れた南沙諸島のことなど目もくれないのではないか?そして豪日同盟の強化は、本当に中国に対して脅威となりえるのか?

 

対中国戦略

すでに大国となった中国はそれくらいのことで動揺する国ではない。それどころか、豪州政府に対して政治的なクレームを突きつけて、アジア諸国での緊張を高めることも考えられる。それらは本当に豪州の将来にとってメリットとなりえるのか?日本は安倍政権になってから、対中戦略の強化を鮮明に打ち出してきている。両国の戦略的テンションは今後益々高まっていくだろう。

 

もしかしたら民主的な思考は日本と共有できる部分もあるだろう。しかし軍事的な関係に対しては、どれほどの確証があるのだろう?もしも日本が中国と戦争になったなら、同盟国豪州は、軍隊を送らなければならないのか?そして購入したばかりの潜水艦も派遣することになるのか?

 

安倍首相も習総書記もいつでも本気だ。従って豪州の決断ひとつでアジアのバランスが大きく動くこともある。東京も北京も何でもかんでも真面目に捉える。

 

実際のところ日中の衝突は、われわれの望むところではない。両国とは危険な軍事衝突よりも平和な経済的関係の強化を望む。実際のところ潜水艦を購入することだけが真の同盟国としての証しではないだろう。豪州は自国の将来を危険にさらけ出すことにもなる。それこそわれわれの望むところではないのだ。

 

日豪同盟強化

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SMH

 

前首相のトニーアボットが発言したように日本が求めるような次世代の戦略的関係にはなれない。もしも戦争になったとしても豪州から軍隊を派遣することもまたありえないだろう。それは有事に同盟国からの派兵を希求する日本を失望させることになるのだが。。それでも日本は、高度な潜水艦の機密まで共有して豪州との同盟強化を進めている。

 

豪州もまた同盟強化と言う代償を払わなければ、われわれが希望する潜水艦が手に入らないわけだが、潜水艦の購入は、自動車の購入とはわけが違う。大型プロジェクトとして、5年から10年の長期に渡って協力していくのである。その間にもし日中間で衝突がおきたら、豪州はどうする?潜水艦購入後、日中衝突がおきても豪州が軍隊を送らなければいったいどうなる?

 

日本には申し訳ないが、今回の潜水艦の話は、少しリスクが多すぎる。豪州はいっそフランスやドイツと潜水艦契約を進めたほうがましである。なせ"なら彼らとはただ単にビジネスとして協議ができ、それこそが我々が支払うべき本当の対価であるからだ。

 

 

 

オーストラリア人の反応

・同感だね。もし中国と日本が衝突したら、豪州は軍事的リスクをとらない。 両国は豪州にとって大切な国。せめて政治的な橋渡しはしてやれるが。。

 

・好き嫌いに関わらす”豪日米同盟は必要だと思う。中国は信用がならない。彼らは共産主義だろ。しかしもし軍事衝突になったら、豪州が真っ先に行かされるのはごめんだ。

 

・鯨を殺している日本から潜水艦を買うだって?狂っているとしか言いようがない。

 

・その商談は熟慮しなければならない。本当のところ豪州は米英とは同盟強化したいが、日本はお荷物だ。まして第二次大戦の記憶もまだ残る。そんな国に豪州の子供たちを派兵できるのか疑問だ?

 

・安倍政権の90%は極右組織「日本会議」のメンバーである。日本は憲法を変えてまで武力強化を図っているのだ。豪州にとってはまさに危険だ。

 

・日中とは距離を置いたほうがいい。大戦中、誰がダーウィンに爆弾を落としたのか?誰が捕虜を虐殺したのか?それに対して日本政府は正式な謝罪もないのだ。少し冷静に考えてみよう。

 

・潜水艦はフランスかドイツから購入したほうがいい。あくまでもビジネスとして考えよう。豪州は中国と日本の面倒な政治問題に首を挟むべきではない。

 

・でも日本の潜水艦って性能がいいんだろ。燃費もいいらしいし。

 

編集後記

このように豪州国内では、日本との潜水艦協力に否定的な意見も多くあります。ビジネス分野で日中との関係も大切にしたいし、かと言ってもし日中が軍事衝突した場合、日本の同盟国として豪州が派兵することにも疑問がある。高度な技術の最新潜水艦も欲しい。同盟国とは言うものの日本、豪州、アメリカにはかなりの温度差があるように見える。二枚舌外交を得意とする豪州では、するりと上手く切り抜けて潜水艦だけ受け取ったなら、あとはゴリ押しで逃げ切るだろうと予想する。日本も他人を当てにせす゛自分のことは自分で守る必要があるだろう。

 

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