本田真凜・樋口新葉Jフィギュアスケート選手権評価【海外の反応】
フィギュアスケート、世界ジュニアスケート選手権
2016年3月14日からハンガリーのデブレツェンで開かれている世界ジュニアフィギュアスケート選手権での樋口新葉選手と本田真凜選手の海外の評価をお伝えします。
樋口新葉
ウィキペディア
2015/2016シース”ン
今年シース”ンの樋口新葉はジュニアグランプリ(JGP)において、少し安定感に欠けたスタートとなった。オーストリア大会で5位、クロアチア大会では銀メダルを獲得したが、どちらの大会も本来樋口が持つ技量よりも下であることは明らかである。樋口は15/16年のJGPファイナルを逃したことは、テクニカル面やメンタル面での休養にかえってよかったと言えよう。全日本選手権では、ジュニアで優勝し、シニアでは浅田真央も抑えて、銀メダルと獲得する。
2014/15シース”ンでジュニアグランプリファイナルと世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得している樋口新葉は、本来2015/16シース”ンの活躍が期待されていたのだが、これまでの大会を振り返ると、彼女本来のコンディションとはほど遠いといえるだろう。
技量的には 回転ルッツ-3回転ループを成功させたほか、3回転ルッツ-3回転トウループ、3回転フリップ-3回転トウループ、3回転トウループ-3回転トウループ、2回転半アクセル-3回転トウループを成功させられる選手なのだが、他の選手たちに勝つためには、全ての大会において、ジャンプの精度を高める必要があるだろう。
課題
他の選手たちと比べると、今のところ樋口新葉のスケートは振り付けがシンプルでダイナミックさに欠けると言える。フィギュアスケートにおいて、テクニカルミスが多いと構成点で補うことは難しい。しかし樋口新葉には、ジャンプという最大の強みがある。ジャンプの精度を磨くことこそが、樋口新葉のレベルを高める一番の近道だろう。
本田真凜
ウィキペディア
2015/2016シース”ン
本田真凜は、2015/16シース”ンで早くも自己ベストを出している。現在14歳の本田真凜は、コロラドスプリングで行われたジュニアグランプリで銀メダル、続くクロアチア大会で優勝を獲得している。ジュニアグランプリファイナルでは、少し精彩を欠く演技が見られたものの、本田真凜のパフォーマンスは銅メダルを獲得するのに十分であった。昨年11月の全日本ジュニア選手権では6位、全日本スケート選手権では9位につけているので、まだまだ成長できる選手だろう。
課題
昨年秋まで本田真凜は絶妙な三回転フリップを決めていたのだが、2度の日本大会では一度も見られなかった。三回転フリップが出来ないとジュニアグランプリで上位に入ることは難しいだろう。しかしもし三回転フリップを見事に決めればメダル獲得にも手が届くだろう。なせ"なら、他の選手に比べて本田だけが三回転サルコウ-三回転トウループを簡単に決められるからだ。もうひとつのポイントは、本田のジャンプだ。彼女のジャンプは高さに欠ける。ここをもう少し工夫して高いジャンプを飛ぶように練習するとよいだろう。ただし後半には難しいジャンプも決めており、フリーの振り付けは演技力もすばらしく構成点を得るには十分といえよう。スケートの精度を高めるということは、すなわちミスにもつながりやすいのだが、練習を重ねて技量を高めれば優勝への道も開けるだろう。
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