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羽生結弦や浅田真央を支える日本のフィギュアスケートファン・海外の反応

 

 

フィギュアスケート・日の丸ファンクラブ

今や世界中どこの都市でフィギュアスケートの大会が開催されようとそこには必す” 日の丸を掲げた日本人のファンに出会う事ができる。その数は実に数百人にも上るのだ。ファンたちはほとんどが女性だ。中にはかなり年配?と思われる方々も自前の旗や横断幕、クマのぷーさんに花束、カメラを用意して熱心に声援を送っているのだ。

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incenetwork

 

今年ボストンで開かれた世界選手権でも会場のTDガーデンの一角にそれら日本人ファンが多勢詰めかけたのである。もちろん一番目当ては世界ナンバーワンの羽生結弦選手、それから浅田真央選手。その他にも彼女らを魅了する素敵な若手スケーターが出現すればみんな大喜びだ。

 

ここアメリカでスケートが下火になってからもう久しい。その逆に日本では、長年フィギュアスケートの人気は非常に根強いのだ。国際競技やエキシビジョンでもなれば日本の旅行会社を通じて即座に完売してしまう。まさに彼女たちこそが、現代のスケート人気を下支えする重要な人々なのだ。

 

「それはもう人気アイドルのコンサートチケットを取るようなもの。スケート大会のかなり前から予約を入れないとチケットを押さえることも難しい。」と関係者は話す。

 

諸費用込みで数十万円するスケート観戦ツアーに参加することは、日本のファンにとって分けもないことだ。生で羽生選手の演技が見られるのだから、むしろ喜んでお金を支払ってくれる。

 

スケート大会のあるところ、世界中どこへでも。

今シース”ン、日の丸ファンクラブ達は、グランプリが行われた中国、ロシア、フランス、スペイン、カナダ、そしてアメリカ。また2月には四大陸選手権が開かれた台北にも姿を現した。中には、同じファンに毎回出会うこともめす"らしくない。

 

2014年11月に販売が始まった2016年シース”ンのチケットは日本のファンを中心に瞬く間に完売してしまった。関係者の話では、シース”ンを通した観客動員数の約8~12%は日本のファンだと言う。日の丸ファンクラブはスケート大会があるところなら、世界中どこへでも駆けつけるのだ。

 

日本の大手旅行会社では年間に10以上のフィギュアスケート大会を企画している。一人約50万円するパッケージツアーには、観戦チケット、飛行機代金、ホテル、空港までの送迎が含まれる。

 

この日の丸ファンクラブ現象が始まったのは、1989年に日本の伊藤みどりが女子世界選手権で優勝してからのことだ。そしてその後に荒川静香、安藤美姫、高橋大輔、浅田真央と数多くのトップスケーターが日本から生まれたのである。

 

最近では2014年のソチオリンピックで金メダルを獲得した羽生結弦選手の人気がもの凄い。昨年12月にGPファイナルで歴代最高点となる330.43点をマークしてからは、羽生は国民的英雄となった。

 

金メダルを獲得してソチ五輪から帰国したときには、10万人以上のファンが沿道にあふれた。そしてどんな大会でも羽生の名前が上がれば、ツイッターやソーシャルメディアはパンク状態だ。

 

 

日本はフィギュアスケートのメッカ

注目すべきは、日の丸ファンたちはスケートというものをよく理解しているのである。羽生や浅田以外の選手でも国籍を問わす”良い演技をした者には拍手喝采で惜しげもなく花束を投げ入れて声援を送るのだ。得点についてもある程度の知識をもって大会に参加している。

 

「今では日本はフィギュアスケートのメッカと言って過言ではないだろう。日本のスケートファンには、いつも元気をもらえる。彼らはとても温かくスケート選手を迎えてくれる。中にはプレセ”ントまでくれるファンもいる。」と、アメリカのスケート選手は話す。日本国内での大会で空席を見ることはほとんど無い。日の丸ファンたちは、独自の旗を用意して、羽生や浅田はもちろんのこと、どこの国の選手がリンクに上がっても温かい声援を贈るのである。

 

国民的英雄の羽生結弦が滑る大会では、初日から控え室にたくさんの贈り物やお花が届く。羽生選手自身でそれらを一つひとつ紐解き、贈り主を確認してから丁寧にお礼の手紙を送るという。

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espn

 

先日世界女子ジュニア選手権で優勝した本田真凜をはじめ、樋口新葉、宇野昌磨など日本のスケート界にはまだまだ若い選手が続いている。それら将来のスターにもすでに日の丸ファンクラブがついていると言う。熱心なファンがいるからこそ選手も力いっぱいがんばれるのだ。彼らが応援しているかぎり日本スケート界の黄金時代はまだまだ続きそうだ。

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