マネーモンスター制作裏話・ジョディ・フォスター監督インタビュー
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「マネーモンスター」ジョディ・フォスター監督インタビュー
女優から映画監督に転身したジョディ・フォスターなら映画制作費用の調達などたやすいだろうと誰でも思うだろう。ところが実はそんなにカンタンでもない、とジョディ・フォスター自身が明かす。
先週オーストアリア・シドニーでプレミア発表会が行われた新作「マネーモンスター」は、12歳からハリウッドで活躍し自身オスカー2回、ゴールデングローブ3回受賞の輝かしい成功をおさめているフォスター監督がウォールストリートを舞台に繰り広げられるユーモアあふれる犯罪ドラマだ。
どうやってジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツをゲットしたの?
53歳のジョディ・フォスター監督は、ジョージー・クルーニーへの「マネーモンスター」出演依頼は最初エージェントを通して行ったという。もちろん三人ともハリウッドでは旧知の間柄だし食事も共にするほどの仲だ。
ジョージー・クルーニーが主役のリー・ゲイツ役を快諾してくれ、そしてクルーニーが相方のパティ・フェン役にジュリア・ロバーツを推薦したという。しかもクルーニーがロバーツを誘うかたちで出演依頼を話してくれたというのだ。「ジョージはジュリアのことをよく知っているからね。」とフォスター監督は話す。
「でも、もしかしたらジュリアに断られるかも知れないと思ったけれど、上手く引き受けてくれてよかったわ。もっとも俳優ならば素敵な台本があって素敵なクルーがそろっていれば引き受けないわけがないと思うけれど。。すばらしい仲間と仕事ができて本当に良かったわ。」と応えている。
ジュリア・ロバーツ、強い女性を演出
新作「マネーモンスター」でジュリア・ロバーツは準主役として番組のディレクター・パティ・フェン役を演じる。ストーリーのメインはもちろんジョージ・クルーニー演じるリーゲイツと犯人役カイル・バドウェルを演じるイギリスのスター、ジャック・オコンネルだ。男女不平等と言われるハリウッド映画界だが、新作でジュリア・ロバーツは準主役と言えども実に大きな役割を果たしているのだ。そのあたりにジョディ・フォスター監督の女性としての感性が光る。
「それは映画の脚本にもよるけれど、自分の映画に登場する女性はなるべく強いキャラクターを押し出すようにしている。」と言う。
難題は制作費
ジョディ・フォスター監督にとって制作費の確保は常に大きな問題だという。特に最近のハリウッドではアメリカン・コミックのリメイク版や戦闘ものや大掛かりなアクションものが主流を占めるなか、コメディーサスペンスでは制作費を取りにくいと話す。
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「制作費の確保は毎回本当に頭が痛い問題ね。本当に撮りたい映画があっても制作費がなければ作れないなんて今のハリウッドはどうかしているわ。いろいろな苦労をしても映画を作ることは自分にとって楽しい事。だからどんなに制作費がきつくてもそのなかでいい映画を作って行こうと思うの。」と言う。
新作「マネーモンスター」の制作費は約40億円程度の制作費が投入された。それでもハリウッド映画の平均では中間レベルの制作費だと言われている。「40億なんて言うととても大きなお金に聞こえるけれど、2人の有名俳優とヘリコプターと400人のエキストラを用意したらすぐに吹っ飛んでしまうのよ。」
そんな制作費の苦労もひとたび映画が完成してしまえば、すべて喜びに代わる。だから監督を辞められないのだとジョディ・フォスター監督は熱く語る。
マネーモンスターは6月10日から全国ロードショー:
映画『マネーモンスター』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
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