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映画トランボ ハリウッドに最も嫌われた男・評価と感想&あらすじ

 

 

 「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」7月22日から日本公開

 みなさん、こんにちは。今日ご紹介する映画は7月22日から日本公開の「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」です。一般にはあまり知られていない映画脚本家のダルトン・トランボさんなのですが、それもそのはす"。彼はある事情からハリウッドを干されてなんと偽名を使って稀代の脚本家として活躍。「ローマの休日」や「スパルタカス」「パピヨン」などの名作を世に送り出し、2度のアカデミー賞を受賞しているのです。

 

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 主役のダルトン・トランボ役にはアカデミー主演男優賞候補にもなった「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン。共演にヘレン・ミレン、ダイアン・レインなど実力派俳優をそろえています。

 

 名作の影に隠されたもう一つのドラマ、それがこの「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」。映画好きの大人ならこのストーリーの妙味をきっと理解して映画界の歴史を楽しんでくれると思います。

 

あらすじ

 ダルトン・トランボは1905年12月9日米国コロラド州に生まれる。1940年代脚本家のダルトンドランボはハリウッドでも才能のある脚本家の一人として数えられていた。時は冷戦のさなか米国の共産グループのメンバーだったトランボは赤狩りと称して裁判所に連行されてしまう。トランボをはじめとする10人のハリウッド著名人は映画を通して共産主義思想のプロパガンダを行っていたとして裁判にかけられるのだった。当時の西部劇スター、ジョン・ウェインなどがハリウッドの赤狩りを強く推進していた。

 

 卓越した才能から多くの友人に恵まれたダルトントランボは友人たちからの暖かい助けを受けて裁判に望むのだが、結局トランボは11ヶ月の実刑を受けて刑務所に入ることになる。

 

 刑期を終えて出所したトランボたちだが、一度共産主義のレッテルを貼られた彼らにはハリウッドに復帰する場所がなかった。また旧知の友人の裏切りや映画界での共産主義への弾圧、金銭のやり取りなどハリウッド特有の汚い取り引きなどもあり、トランボは自から身を隠すことを決意する。

 

 もともとダルトン・ドランボは一度決めたらやり通す強い信念の持ち主だった。身を隠すことを決めたときも家族を呼んで自分の信念を強引に押し通す。その決断は彼自身のためでもあり愛する家族への愛情の現われでもあった。

 

 その後トランボは三流映画会社の脚本を機関銃のような速さで書き上げた。それにも飽きたらす"友人のイアン・マクラーレン・ハンターの偽名を使ってハリウッド映画の脚本を次から次へと書き続けたのだ。赤のレッテルを貼られてハリウッドを干された当時のトランボには己の信念と家族の支えだけを頼りに脚本を書き続けたのだった。

 

 1956年にはロバート・リッチの偽名で書き上げた「黒い牡牛」がアカデミー原案賞を受賞する。その間もハリウッドの映画業界ではトランボがゴーストライターなのではないかとの噂が流れたがトランボは注意深く身を隠し続けた。1960年代になってからトランボの居所を探していた友人のカークダグラスから自身の映画「スパルタカス」の脚本を依頼される。続いてオットー・プレミンガー監督から「エクソダス」の脚本を任されるのだった。

 

 1960年代初頭には時のジョン F ケネディー大統領らにより全米での反共産運動は廃止された。それに伴いトランボを含むハリウッド10人衆と呼ばれかつては赤狩りの標的にされた映画人たちも映画業界に復活することができたのだ。それから10年後ダルトン・トロンボは再び世界中から賞賛を得ることとなる。トロンボは回顧録の中でハリウッドの赤狩りが彼らにどれほどのダメージを与えたかを語っている。中には自分の信念を貫き通した者。また中には愛する家族のために自分の信念を妥協しなければならなかった者、それら全てが赤狩りの被害者であると締めくくっている。

 

 

 

映画の評価

IMDb : 7.5/10

Rotten Tomatoes : 76%

Metacritics : 60%

 

*オスカー候補のブライアン・クランストンが実にいい演技で「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を演じている。「ブラックリスト」時代は1940年のハリウッドの暗黒時代といえよう。(The Guardian)

 

*ブライアン・クランストンの迫真の演技で本物のトランボがよみがえったようだ。まったく時代を感じない輝きとパワーを感じる。(Rolling Stone)

 

*映画「トランボ」では各俳優のスクリーンプレーが本当にすばらしい。やはり実力派をそろえただけある。1940年代は世界中が困難な時代だった。政治的にも混迷していたその時代を上手く演出している。(Variety)

 

*ダルトン・トランボはハリウッドの最も暗い時代の被害者と言えるだろう。(The New York Times)

 

視聴者の感想

・クラントンは「ブレイキング・バッド」の後でもますます演技力に磨きがかかり、すばらしい輝きで演技をしている。他の俳優もすばらしい演技を見せてくれた。

 

・ブライアン・クランストン演じる「トランボ」はまさに「はまり役」。しかしストーリー自体はハリウッドの映画史や米国の反共運動に興味がなければ少々退屈かもしれないが、特に映画ファンにはお勧めだ。

 

・映画「トランボ」は何と言ってもブライアン・クランストンの名演技に尽きるだろう。トランボの波乱万丈の人生を丁寧に演じている。

 

・いい映画だ。脚本自体も面白いし俳優の演技もすばらしい。ハリウッドの知られさ"る歴史がうかがえる。

 

・アメリカの暗い時代を上手く演出していると思う。すばらしい映画だ。クランストン、ダイアンレイン他、演技派俳優がすばらしい。

 

予告編 

www.youtube.com

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