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レオ血みどろの闘い・レヴェナント・蘇りし者【海外のニュース】

 

 

レヴェナント ・ 蘇りし者

 

監督: アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

キャスト: レオダルド・デカプリオ、トム・ハーディー、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、ほか。

アメリカ開拓時代に毛皮業者に雇われたハンター・ヒューグラスが熊に襲われ瀕死の重傷を負う。極寒の地で、同じハンター仲間フィッツジェラルドに息子を殺された上、置き去りにされるのだが、度重なる危険にも負けず、300キロにも及ぶ復習の旅を経て、最後には宿敵を仕留めて、地獄から蘇り殺された息子の復習を果たす。アメリカ開拓時代の実話をもとにした壮絶なストーリー

日本公開: 2016年4月

 

撮影裏話

トムハーディーとの雪上格闘シーンは、鼻を骨折したレオナルド・ディカプリオがまさに全体全霊をかけた白熱のシーンだ。また、ディカプリオが身に着けている毛皮の衣装は、水に濡れると重さが100キロ以上にもなるため、格闘シーンではそれだけで体力の消耗が著しかったと言う。まして外は、マイナス20度以下にもなる極寒の地カナダで撮影されたのだ。

 

映画の中では、撮影監督エマニュエル・ルベルツキの巧みな技術と感性で、自然光だけを使用して撮影が行われた。たとえば雪の色や川の色、緑の色や夜の色まで、ドキュメンタリー的なタッチで実に美しく撮影されている。

 

ストーリー冒頭にディカプリオが熊に襲われるシーンや馬の腹を開いて寒さをしのぐシーンなど、かなり血なまぐさいシーンも多い。しかしそれら過酷な役柄も全てディカプリオが演じた迫真の演技と言えよう。主人公の台詞『息が続く限り戦い続けろ』と同様ディカプリオは、体力の続く限り演じ続けた。

なおこの映画は、坂本龍一が音楽を担当していて、彼独特のやさしい音色もストーリーと上手く調和している。

 

またイニャリトゥ監督、ルベルツキ撮影監督そしてディカプリオは、この映画を通して自然環境や地球温暖化問題の重要性を各地で訴えている。

 

 

作品の感想

まさにディカプリオが体当たりでゴールデングローブ、オスカーその他の賞を獲得した作品と言えるだろう。またルベルツキの撮影技術は、映画界の中でも群を抜いている。ストーリー的には、少し平坦な感じも否定できない。流血シーンと極寒シーンばかりなので、かなり寒い印象が多い映画と言える。

レオナルド・ディカプリオ

  

ディカプリオにとってオスカー受賞は、『ウルフオブウオールストリート』でアカデミー候補になってから待望の受賞と言えよう。会場のスタンディングオベーションに対して、深く感謝を述べたディカプリオは、作品にかかわった監督やクルー達、そしてこの作品を通してより一層の友情が芽生えたと言う ”フィッツジェラルド役” のトム・ハーディに再度の感謝を示し『これは、大自然と男たちの友情をあらわした作品だ』と語った。

 

レオナルド・ディカプリオが初めてアカデミー賞にノミネートされてから22年が経ち今ようやくと役者として最高の栄誉を手にしたのだ。