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パナマペーパー流出・資金洗浄事件で習近平中国指導者親族の名前も?

 

 

パナマペーパー中国ルート・習近平指導部親族の名前も発覚

パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した世界規模の資金洗浄疑惑に関連し、今度は中国共産党の現職や元幹部の名前が浮上してきた。機密文書の調査を進めているICIJの話によると習近平党総書記や張高麗第一副首相、そして劉雲山共産党政治局常務委員などの親族が経営する企業の名前がすでに明るみに出ていると言う。

 

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親族は、モサックフォンセカを通してタックスヘイブンにペーパー会社を用意。架空の取り引きに見せかけて資金を中国から国外に移動して巨額の脱税を行っていた疑いが持たれている。

 

英国BBCでは、公式なチャンネルを通して中国政府にコメントを求めているが今のところ一切の回答は得られていない。中国の国営通信では今回明らかになった資金洗浄疑惑や親族のニュースを一切停止しており、インターネットやソーシャルメディアでの検索もすでに制限されている。

 

習近平・汚職撲滅キャンペーン迷走か?

中国では、個人が海外に会社を設立することに対しての制限はない。しかし汚職撲滅を掲げる習近平最高指導部の身辺から脱税や資金洗浄疑惑が浮上したことは、政権にとって大打撃と言えよう。下手をするとこの件が引き金となり、共産党内での権力争いが再燃し、政権が不安定になることも予想される。

 

汚職撲滅を掲げる中国指導部では昨年一年間で30万人以上の政治家や企業家を摘発した。今回のパナマペーパー流出による中国指導部への打撃はマグニチュードクラスのインパクトがある。パナマのほかに英領バージンアイランドでも同様の資金洗浄を行っていることも明らかになっている。

 

中国共産党幹部の親族が様々な形で企業経営に関与して、世界中で莫大な富を築きあげている事は周知の事実。しかしながら情報管理が徹底している中国では、今までそれらの事実が明らかにされる事はありえなかった。これからの汚職調査でどれほどの激震がやってくるのか恐怖すら感じる。

 

 

パナマペーパーに関するこれまでの報道まとめ

・約1000万件以上もの極秘資料がパナマの法律事務所「モサックフォンセカ」内部から流出し、ドイツの新聞社「Sueddeutsche Zeitung」とICIJ(国際ジャーナリスト連合)、英国BBC、ガーディアン紙など世界76各国、107の報道機関に渡った。

 

・機密文書によれば、モサックフォンセカが世界の顧客に対して、どのように資金洗浄や脱税を指南していたのか克明に記録されている。

 

・今回流出した機密文書の中には、ロシアのプーチン大統領やFIFA現職幹部、サッカーのメッシ選手、中東・アフリカの首相や大統領、有名芸能人や著名人などの名前も上がっている。

この記事の前編: パナマペーパー流出・プーチンのマネーロンダリングも明るみに

 

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