中国の人種差別・黒人が中国人に？洗剤のCM・海外の反応

中国の剤CMで人種差別大炎上?!

中国の洗剤メーカーが制作したCMが人種差別的だとして中国はもとより、世界中のネットで大炎上を巻き起こしている。問題のCMは黒人男性が容姿端麗な中国人女性に迫るのだが、女性は黒人男性を洗濯機に放り込み、自社メーカーの洗剤を入れて洗濯をはじめる。するとあれ不思議？数分後に洗濯機の中から中国人らしき男性が出てきたのだ。

洗剤メーカーの意図としては、「うちの商品を使うとこんなに綺麗になりますよ！」とアピールしたいところだったのだろうが、これがとんでもない人種差別問題にまで発展。メーカーでは当初過剰反応だと反論していたが、その後黒人系の人々を傷つけてしまって申し訳ないと謝罪。でもあまり深読みしないでほしいともコメントしている。

海外メディアの反応

The Guardian

黒人を洗ったら白くなった?!　中国のCMで超人種差別的表現

そう指摘された洗剤メーカーは当初「人種差別など一切ない。それは見る側の価値観だ！」と強気の反論を繰り返した。問題のCMは過去1ヶ月ほど中国国内で流されていたが、当初は大して問題視されていなかった。その後中国国内の英語サイトで話題になり約数時間後にはサイトやSNSなどで拡散され世界中で人種差別の物議を醸し出した。漢民族が仕切る中国は実は56もの多様な民族で構成されていて今回のCM問題に対しては、人種差別、単一文化的との声が上がっている。人種差別に詳しい専門家の話では、今回の中国洗剤メーカーのCMは歴史に残るレベルの人種差別表現だと指摘する。一方洗剤メーカーの話では、単純に当社の洗剤を使うと綺麗になりますよ、との意味を込めたCMであり一切の人種差別的意図はないと話す。中国国内のSNSでは「もしも中国人が洗濯されて白人が出てきたなら世論はこれほどまで沸騰しただろうか？」との疑問を投げかける。

国連などからもしばしば人権問題を指摘される中国では、以前にも中国人と米国黒人のハーフのタレントがバッシングを受けたことがある。中国で数年間英語教師を経験したある米国黒人は肌の色が黒い自分からは生徒が英語を学びたがらないなどあからさまな人種差別を指摘する。そして最近の経済力を背景にした世界的な中国の影響でその行動や言動が傲慢になってきたとも言う。

The Irish Times

中国の洗剤メーカー、人種差別CMに謝罪

メーカーでは当初海外メディアの「過剰反応」と強気の回答をしていたのだが、世界はもとより中国国内でも大炎上してきたため、最近になってCM放映を取りやめを決定し人種差別的表現に対して正式に謝罪をした。「わが社は肌の色の違いで人種差別をするつもりはない。肌の色だけでどちらが優位かなど決める権利は我々にはない。人種差別に反対するわが社の立場と決意をここに表明する。一般の人々やメディアはあまり深読みをしないでほしい。」との談話を発表した。

リンク：　【人種差別？】黒人を洗濯したら、きれいな中国人になったという今話題を呼んでいる洗剤のCM - YouTube