ゲンジボタル・幻想的な蛍の舞に世界中が感動・海外の反応
初夏をむかえ日本各地でゲンジボタルが舞い始めた。ゲンジボタルが放つ淡い黄色の無数の光が初夏の日本の夜を演出し始めるこの時期、海外からも写真家や愛好家が数多く訪す"れる。ゲンジボタルは5月上旬から飛び始め6月中旬ごろまで楽しめる。
海外メディアの反応
TIME
自然の贈り物・ゲンジボタルの舞に息をのむ。
それはまるで天使の尾のようにキラキラと初夏の夜を舞い続ける。ここ桜島は日本の南西部に位置する火山地帯だ。ここでは毎年5月になるとゲンジボタルが舞い始めるのだ。幻想的なゲンジボタルの舞は人々の心を忘れかけていた子供のころに戻すのである。
四季折々の情緒があふれる日本文化には古典時代から蛍の描写が欠かせない。特に日本の代表的な古典文学である和歌には数多くの蛍が登場する。近年では日本の巨匠「宮崎駿監督」の映画でも蛍がタイトルになったほどだ。たまには大都会の喧騒を離れてゲンジボタルの幻想的な舞にひと時の安らぎを感じてみるのもよいだろう。
The Weather Channel
蛍の舞、それはまるで妖精の国に来たようだ。
一瞬目を疑うほどそれは美しかった。日本ではじめてゲンジボタルの舞を見たときのことを僕は一生忘れないだろう。淡いゲンジボタルの黄色い光は幻想的でそしてはかなげだ。日本では毎年5月上旬から6月中旬になると姫ボタルや源氏ボタルが舞い始める。その名も実に雅でありその由来は日本の古典「源氏物語」から来ているのである。「源氏物語」は日本文学に興味のある者ならだれでも一度は手にする日本の恋愛物語だ。初夏の夜を彩る蛍の舞はさながら光源氏と姫君たちの舞そのものである。
ゲンジボタルを追い続ける平松さんの写真が世界中で話題に
岡山県に住む写真家の平松さんは2008年からゲンジボタルを撮り続けている。そして撮った写真を自身のブログで公開したところ4億以上のアクセスを集め、ついには米国自然歴史博物館から平松さんが撮ったゲンジボタルの著作権使用の交渉があった。普段はNTTで働く平松さんは「自分が趣味で撮ったゲンジボタルの写真がこれほど世界で反響を呼んだ事にビックリしている。」と話す。ほかにもフランスの新聞Le Figaroで紹介されたり世界中のデジタルメディアでも多くの支持を集めている。これもゲンジボタルがよんだ幸運だろう。
(photo: Tsuneaki Hiramatsu)
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